【新たな価値提供へ】一般社団法人 PMI日本支部 様
問題構造化で見るPMBOK(ピンボック)
~制約条件の本質~
会員様向け ディスカバリーセミナー
PMI日本支部・近藤理事に聞く、PMBOKと問題構造化の接点
プロジェクトを成功に導く“認識の土台”
PMBOKと問題構造化

研修風景
導入企業概要
| 会社名 | 一般社団法人 PMI日本支部 |
| 業種 | プロジェクトマネジメントの普及・教育、および研究 |
| 従業員数 | 会員数8,031名(2026年5月31日時点) |
| 対象者 | PMI会員 |
| 実施内容 | 同会ディスカバリーセミナー・研修 |
導入と期待

「プロジェクトマネジメントの新たな価値提供へ」
導入と研修後の期待について…
本セミナーは、PMI日本支部会員の方からのご推薦をきっかけに実現したもので、プロジェクトマネジメントに携わる皆さまに向けて、問題を人の責任ではなく構造として捉える考え方や、目標・現状・制約条件・関係者の認識を整理する重要性についてお伝えしました。
プロジェクトを成功に導くためには、計画や管理の手法だけでなく、関係者が「何を問題として捉えているのか」「何を目指しているのか」「どのような制約条件の中で進めているのか」を共有することが欠かせません。こうした“認識の土台”を整えることは、PMBOK®を現場でより実践的に活かすうえでも、そして新たな価値提供に向けて重要な視点となります。
セミナー終了後、PMI日本支部の近藤理事に、日本企業を取り巻く経営環境の変化、PMBOK®の役割、そして問題整理力・問題構造化とプロジェクトマネジメントの接点についてお話を伺いました。
PMBOK®とPMI日本支部について
PMBOK® PMI日本支部
PMBOK®とは、Project Management Body of Knowledge の略称で、プロジェクトマネジメントに関する知識や考え方を体系的に整理したガイドです。プロジェクトを進めるうえで必要となる、目的の共有、関係者との連携、制約条件やリスクへの対応、価値創出などの考え方が示されており、世界中のプロジェクトマネジメント実務者に活用されています。
PMI日本支部は、米国に本部を置くProject Management Institute, Inc.(PMI)の日本における支部です。1998年にPMI東京支部として設立され、2009年に一般社団法人PMI日本支部として組織基盤を整えました。現在は、プロジェクトマネジメントの発展と普及に向けて、イベント・セミナーの開催、研究会や委員会などの部会活動、会員同士の知識・経験の共有など、幅広い活動を行っています。
PMI日本支部 公式サイト:https://www.pmi-japan.org/
研修風景

研修後の近藤理事インタビュー

PMI日本支部 近藤理事
「PMの新たな価値提供で日本のイノベーションを加速」
1. 現在の日本の経営・経済状況への認識についてお聞かせください。
日本はこれまで、ものづくりや技術力を強みに発展してきました。一方で、現在の経営環境は大きく変化しており、優れた技術を持つだけでなく、それをどのように事業や組織の成果につなげていくかというマネジメント力が、ますます重要になっていると感じています。
イノベーションについても、単に新しい技術を生み出すことだけではなく、既存の技術や知識、人材、仕組みを組み合わせ、新たな価値を創出していくことが求められています。これからの日本企業には、技術力に加えて、価値を生み出すためのマネジメントの力が必要だと考えています。

左 筆者 右 近藤理事
2.その中でPMBOKの役割についてはどのようにお考えですか?
PMBOKは、プロジェクトマネジメントを体系的に理解し、実践するための重要な知識体系です。プロジェクトを経験や勘だけで進めるのではなく、目的、関係者、制約条件、リスク、成果などを整理しながら進めるための共通基盤になるものだと思います。
特に、技術力を成果につなげるためには、プロジェクトを適切に進める力が欠かせません。PMBOKは、組織や人が共通の考え方を持ち、プロジェクトをより確実に価値創出へ結びつけるための大切な指針になると考えています。
3. 本日の「問題構造化」のお話はPMBOKにとってどのように関連付けられると感じられましたか?
本日の「問題構造化」の考え方は、PMBOKを実務で活かすうえで非常に親和性が高いと感じました。プロジェクトでは、目標、現状、制約条件、関係者の認識などが複雑に絡み合います。その中で、何が問題なのかを構造的に整理する力は、プロジェクトを前に進めるための土台になります。
特に印象的だったのは、制約条件をどう捉えるかという点です。PMBOKにおいても制約条件は重要な要素ですが、現場ではそれを正しく認識し、関係者間で共有することが重要です。問題整理力は、PMBOKの考え方を現場で使いやすくするための補助線になると感じました。
4. PMBOKをさらにプロジェクトのエンジンにするためには何が必要でしょうか?
PMBOKをさらにプロジェクトのエンジンにしていくためには、知識として学ぶだけでなく、現場の課題や状況に結びつけて使うことが大切だと思います。
そのためには、関係者が同じ方向を向き、「何を目指しているのか」「何が制約になっているのか」「どこに価値を生み出すポイントがあるのか」を共有することが必要です。PMBOKの体系的な知識に、問題を整理し、構造として捉える力が加わることで、プロジェクトはより実践的に動き出すのではないかと感じています。
5. 最後にPMBOKの普及に向けた想いをお聞かせください。
PMBOKやプロジェクトマネジメントの考え方を、一人でも多くの方に知っていただき、実務の中で活かしていただきたいと考えています。
サッカーでも個の力があって組織の力になるように、一人ひとりがプロジェクトマネジメントの力を身につけることで、チームの力が高まり、組織の成果にもつながっていきます。その積み重ねが、日本の企業や社会をより強くしていく力になると信じています。今後も、PMBOKの価値をわかりやすく伝え、実践につながる形で広げていきたいと思います。
インタビューを終えて
今回のセミナーおよび近藤理事へのインタビューを通じて、PMBOK®は単なる知識体系ではなく、プロジェクトを価値創出へと導くための実践的な共通基盤であることを改めて感じました。
一方で、どれほど優れた手法や知識があっても、関係者の間で「何を目指すのか」「何が問題なのか」「どのような制約条件の中で進めるのか」という認識が揃っていなければ、プロジェクトは思うように前へ進みません。
問題を人の責任として捉えるのではなく、近藤理事がおっしゃったとおり、目標・現状・制約条件・関係者の認識を構造として整理すること。その“認識の土台”を整えることが、PMBOK®を現場でより活かし、プロジェクトを成功に近づける大切な一歩になるのではないでしょうか。
㈱喜安ビジネスマネジメントでは、これからも問題整理力・問題構造化の視点を通じて、組織やプロジェクトが前に進むための支援に取り組んでまいります。


